伝統とする民族:マリンケ人(Malinke)  地域     :ギニア北東部  『はるか昔、ジャアは楽器を使わず、少女たちの歌と手拍子だけで 演奏されていた。  やがて、誘惑のダンスのためのリズムとして発展を遂げ、今では 若者たちのためのお祭りでよく演奏されるようになっている。 若者たちは、男女に分かれてそれぞれで輪を作る。つまり輪が2つ、 作られるわけだ。

 ダンスをリードする一人の少年が、スカーフを持っている。それは 愛と友情の印だ。彼は輪の中心へ飛び込み、短いソロを披露する。 そして、彼は一人の少女を選んで、彼女の首にスカーフを巻く。

次に、彼女がソロ・ダンスを披露し、誰か一人を選んで…、そんな やり取りが何時間も続けられる。このダンスを通して、少年 少女たちはお互いをよく知り、決して少なくない者たちが 結婚するという。

 ジャアが演奏されるもう一つの機会に、結婚式の前の夕方時が ある。新婦は彼女の友人をみんな集めて、独身最後のときを楽しみ、 ダンスを踊るのだ。そのダンスは、ジャアラバンと呼ばれ、 「子供時代の最後の踊り」という意味がある。  歌はこうだ。「もう終わったんだ。若者のためのダンス、 クルヤ・タヌはもう終わりだよ。」と。』 ---------------------------------

 ジャアは、他の多くのリズムと同様に、マリンケの女性たちの 手拍子から生まれたリズムだ。そのダンスは、誘惑のダンスで、 若い男女らがそれぞれ半円に並んで向かい合って踊る。

この 男女が踊るパートは、お祭りのクライマックスとなることが多い。  ここでは、シギリ地方に伝わっているスタイルのジャアを、 ジャア・シギリ(Djaa Siguiri)として、紹介する。