伝統とする民族:マリンケ人(Malinke)     地域   :ギニア全土  『スロー・パートからファスト・パートへのチェンジは、 歌われる歌による。スロー・パートが演奏されているときには、 年配の者も踊る。

 ソリのリズムは、入会、割礼の儀式の伴奏として演奏される。 コナクリなど都市部ではそうではなくなったが、今でも田舎の 方では、あるリズムとそれに適切な儀式とは必ずセットに なっていて、リズムだけが独立して演奏されることはない。 今日、確かに割礼が病院で行われる(生後40日ほどで行われる) ことが多くなっているとしても、今もなおこのリズムは大人への 移行の印として演奏されている。

 かつては、子供たちのそれぞれの家族が子供たちの入会の 儀式を行う時期(だいたい7歳以上)を決めるのではなく、 村の年長者が決めていたが、その決定の後にソリが演奏された。 そして、その代わりに、村が共同で、日程を決めたりといった 準備を進める。

 割礼の3ヶ月前に、村ではソリの演奏が始まる。と言っても、 毎日必ず演奏されるというわけではなく、実際に毎日 演奏されるようになるのは、割礼の直前、一週間のことで、 割礼の前日からは、夕方に行われる祈りの儀式の時間から 翌朝の6時まで、決して止まることなくずっと演奏が続けられる。

 子供たちが割礼から帰ってくると、村の人々はそれぞれの母親に 子供たちの古い衣服を与える。すると、子供たちがすでに 大人の男になったことを知って、母親たちは声をあげて泣く。 子供たちは、ものすごい拍手喝采で迎えられ、そしてその後、 次の入会の儀式が近づくまで、村にソリのリズムが 響き渡ることはない。』 ---------------------------------  ソリはギニアのマリンケ人のリズムだ。 これは、少年少女の入会、割礼の儀式の伴奏をする。儀式の 約3ヶ月前くらいから時々演奏されるようになり、最後の日を 迎える夜へ向けて、演奏される頻度が少しずつ増えていく。その 夜には、村中の人が一晩中踊り明かす。

 最近では、割礼は村よりも病院で行われることが多くなった (実施の時期も、7歳前後から、40日前へと変わっている)が、 その意義は今もなお変わっていない。ギニアの首都である コナクリから離れて、郊外や田舎の村などへ行くと、 適切な儀式の場以外で、このリズムを聴くことはまずないだろう。

 ソリには、大きく分けて、年長者が踊ることができるように ゆっくりしたテンポで演奏されるソリ、いわゆる、ソリ・ラン (バラクランヤも参照のこと)と、以下の譜面で紹介している、 もっとテンポの速いソリ、ソリ・ラピッドの2つがある。 今日、割礼は一種の切断手術であると考えられているが、 ソリのリズムは、美しく気持ちのいいリズムである。

 以下に紹介する唄は、スス語、もしくはマリンケ語の歌詞である。 唄の内容は、近所の家族によって育てられた孤児、サンバについて 唄われている。彼は、ひどい扱いを受けていて、家事の中でも 一番うとまれる仕事をさせられている。ある日、彼は森の中を 歩いていて、ある小屋へとやってきた。扉を乱暴に開けて、 もう家に戻りたくないからここで死なせてくれと懇願した、という 内容になっている。

 1行目は、リードシンガーがまず歌って、コーラスが 同じフレーズでそれに応える。それを何度か繰り返し、 リードが2行目に移ると、コーラスは「aya」という フレーズで応える。

Sangba, Sangba, dyidan dabide n' kassu Baba woulu kiridi ya ....aya (the first line in the Sousou-language; Sangba, Sangba, kinda nabiya aya)

--------------------------------- region: ファラナー(Faranah)、マンジャーナ(Mandiana)、 カンカン(Kankan)(高ギニア) related: Soukou, Balasonde family: Kennefoli, Kaninya Soli, Namani, Soliwulen, Soli des Manion, Wassolon Soli,  ギニア、ファラナー、マンジャーナ、カンカンの各地方で 発祥とされている。割礼の儀式を伴奏するリズム。 それぞれの村に独自のソリがあるが、どれも 割礼の伴奏という役割は変わらない。 ---------------------------------

region: クルッサ(Kouroussa)(高ギニア) people: マニンカ人(Maninka) related: Solisi, Furasi, Suku, Fura  ソリはマニンカ全土で演奏されている。ソリは、特に割礼の儀式を 伴奏する。割礼の儀式は、少年たちが7歳前後になると行われる。 少年の親を含む、村の長老会議で、割礼を受ける者たちを決めたり、 その儀式を行う日取りを決めたりして、準備が進められる。  母親は、伝統的な衣装を用意し、父親は、最後に割礼が行われる、 入会の期間の最後の4週間、少年たちの世話をしてくれる 信頼のおける人を選ぶための協議を進める。そして、当日、 村の共同広場で、歌声とドラムの音に誘われて、人々が集まり、 ソリシ、またはフラシを踊るのだ。  マリでは、このリズムはスク、あるいはフラなどとも呼ばれている。

--------------------------------- region: カニンヤ(Kaninya)(低ギニア)  低ギニア、カニンヤの村で伝わるソリ。 ----------------------------------------------------------------- region: シカソ(Sikasso)(マリ) people: バマナ人(Bamana) related: Soli  ギニアのソリと同様、割礼の儀式のためのリズム。 ----------------------------------------------------------------- region: クルッサ(Kouroussa)(高ギニア) related: Soli  割礼の儀式でも演奏されるリズム。このリズムは、女性でも ダンスに参加することができる。ただし、ソリのダンスの動きで、 だが。発祥は、クルッサ地方のバラン村とされている。