音楽専門家の結論によると、伝統的なヨーロッパ音楽は(一般的に、西洋において)、メロディーとハーモニーが卓越する一方、アフリカ音楽は(特に西アフリカにおいて)、リズムが最も重要な位地にある。
ドラムは最高級のリズム供給者であり、そのリズムはほぼ間違いなく現代ポピュラー音楽の決定打といえますが、ドラムを音楽に取り入れる場合、ほとんどは格好の良いリズム演奏や人々にダンスを踊らせる目的で使用されます。しかし、伝統的ヨルバ音楽では、ドラムはそれ以上に種々多様な役割を担っています。特に神聖なるヨルバの神様崇拝の儀式においては踊りの為以上に重要な役割を果たします。


私のバンドでは四種類に家族分類されたヨルバ太鼓を使います。その四つとは、ドゥンドゥン・ガンガン、バタ、サカラ、オギド・グベドュで、それぞれのグループは大きさの異なる太鼓で編成され、一つ一つの太鼓にはslave/master,主旋律・伴奏としての役割があり、母親的ドラム、イヤイルが、主旋律を演奏します。また個々のグループには伝統的な合奏法がありますが、時には違うグループに属す異なったドラムを組み合わせて編成したり、ある時には全てのドラムが集まり完全な伝統的大合奏団となったりします
また、ヨルバ族は、ほかのアフリカ文化にも見られるメロディーやハーモニーを奏でる楽器、コラ、マリンバ、ムビラ、オジャ(イボ族の笛)、カリンバなどのような楽器を演奏しますが、それらは、フルート(笛)、アギディグボ、ゴジェと言ったものです。そして、それらは圧倒的に、ドラムや、他のパーッカションに伴って演奏されます。ドラム、ドラム、より多くのドラムは次々と。。。
トーキングドラムは、膜鳴楽器(太鼓など、表面に張られた膜の振動によって音を出す楽器)に分類されています。両端(頭部)には同じ形・同じ大きさの太鼓がついており、砂時計のような形をしていて、「オサン(osan)」と呼ばれる皮ひもで縫い付けられています。この太鼓は、ヨルバ族の伝統的な太鼓の中では一番新しいのものですが、最も力強いものとなっています。この太鼓は一般的に、「甘い音」を意味するダンダンと呼ばれています。
起源
トーキングドラムは、オヨ(Oyo)で、アラフィン・アジボイ(Alaafin
Ajiboye)によって作られました。トーキングドラムは、文字が発明される以前に、コミュニケーションの道具として作られたのが起源だと言われています。トーキングドラムが発明されると、それは太鼓の中で、新たな神となり、王とされ、そして太鼓の祖先となり、政治さらには社会へ広がり、全ての人のものとなりました。
また、言語の持つ音にとても近い音を出すことができるため、それ以前のどんな太鼓よりも優れたものとなりました。メッセージを送ることを目的に作られましたが、さらには話したり、歌ったりできることから、楽器とされるようになったのです。今日でもトーキングドラムはコミュニケーションの手段として使われています。
また、人々の名前や神を称えるとき、私達の祖先や神々の魂に祈るとき、そして社会の間違いを正すときなどに使われます。また、歴史を語り、人々に現代の問題をいかに解決するか、そして将来にどう備えていけばいいのかを教えてくれます。おそらく、どんな楽器の音にでもなじむことのできるトーキングドラムの能力が、それをすばらしいものとしたのでしょう。全人類のための楽器と言えるかもしれません。ジャズブルース、R&B、ロック、レゲエ、クラシック、合唱とでさえ、うまくやることができるのす。
合奏としてのトーキングドラムは、目で見えるものの範囲を超えて響き、さらにはアフリカの民族の生活を映し出します。トーキングドラムを演奏して、私が一番印象強かったのは、甘い音・大きさ・形だけでなく、この太鼓が民族そのものであり、
その民族内でそれぞれが自分の役割を見つけ出していくための手段であった、ということでした。トーキングドラムを演奏する上で、人々は民族内の役割として、きちんと演奏し、ハーモニーを作っていかなければなりません。そのため、トーキングドラムは、全ての人々が読み、熟考し、人生に適応していくため命の本だとされているのです。そして、その命さらに知識が詰め込まれたこの本は、私を様々なところへ連れて行ってくれます。しかし、その旅は私自身が幸せになるための過程ではなく、人々を瞬間的に惑わせるこの楽器を通して、その人々を幸せにする術を見つけ出すためのものなのです。
私の最大の夢は、トーキングドラムを世界的な太鼓にすることです。この夢は、この太鼓が本来のものとは違った素材から作られ、全世界に広がるまで果たされることはありません。本来のものは、熱帯気候の下でしか働きません。また、経済的に、ナイジェリアの伝統的なトーキングドラムは維持するのがとても難しくなってしまいます。というのも、技巧者たちはそれを作るだけでなく、壊れたときに修理もしなければなりません。修理後も、再び演奏するまでには3~5日の日数を要します。さらに、本来のダンダン(dun
dun)は、動物の皮で作られていますが、動物保護が意識され、法で規定されている上に、自然の資源には限界があるため、新たなもので現代の楽器を作る必要があるのです。
演奏の仕方を学ぶトーキングドラムの演奏法を学ぶのは、みなさんが考えているほど、難しいものではありません。トーキングドラムで演奏される音楽パターンは、シンプルなものばかりです。音楽を楽しい(ときに難しい)ものにしているのは、
その組み合わせなのです。ただ、その組み合わせはとても大切なものであるため、生徒のみなさんは、アフリカン・ミュージックを含む全ての音楽の中心となる4つの異なった「基本パターン」を学ぶことから始めます。
「4つのうち3つを覚えることで、全ての音楽の太鼓が演奏できるようになってしまう」―私は、このことを生徒のみなさんに胸を張って言うことができます。これが全ての音楽の起源であるからです。
この世界に存在する全ての音楽そしてそのパターンがヨルバの影響を受けているのです
The Dundun Family


IYA-ILU ................................................................................................................Atele


Omele.........Isaju...........Gudugudu